会長挨拶
かつてロータリークラブは我が国各地の経済社会に於いて まばゆいばかりの光を放っていた時代がありました。
行田に於いても私達の先輩方はこのロータリークラブという思想文化に触発され、自己を磨きそれぞれの事業職業に励みつつ、様々な社会貢献を重ねてきました。今年度も継続こそ力なりと考え、これ迄先輩諸兄が心血を灌いだ対外的事業を その内容を更に充実させる気概を持って実行して参ります。
一方ロータリークラブは一業種一社という大原則を放棄してまで進めている勧誘にもかかわらず、近年は多くのクラブで逆に会員数が減少してしまうという大変憂慮すべき事態に直面しています。 成熟社会の今、私にはこの問題に対処するには闇雲に拡大活動を強化するよりも むしろ R I 地区との関係 ・ クラブの組織や活動を会則も含めて全面的に見直し、その上で魅力あるクラブにしていく事こそ必要かと思われますが、ワンイヤールールの中で成しうる事や生業を持ちながらの活動にはおのずから限りもあります。 そこで先ず今年度は主にベテランに依って構成する理事会に於いて、協議の活発化と審議の徹底で事業と活動の質の向上を計ります。同時にこれからの時代に相応しい事業の糸口を探る為の新たな委員会も設け、こちらは若手メンバーを中心に年度を通して活動致します。
またビジネスシリーズと銘打って 様々な経済分野から講師を招き、見識を養い会員各自の事業へのヒントともなりうる例会を繰り返し開きます。
日本のロータリークラブは自由平等とピューリタン的博愛主義のアメリカンスタンダードの受容とは云え、所詮 座 ・ 講 ・ 一揆 などという日本人の横の連帯の記憶との共鳴現象にほかならないと私は考えます。 そうであれば日本的ロータリークラブの価値再構築を考える上では、クラブ奉仕の分野に於いて 我が国の伝統的文化理想を体感出来る時空に身を置くような移動例会を数多く催して、世界にも認められる 「和」 の普遍性を再認識し あらためてこれを現代の私達自身の教養とすることが 少なからぬ意味を持つものと思います。
今年度これらの思考と行動によって再び眩い朝日のように光を放つロータリークラブとなることを目差します。