ロータリークラブは1905年にシカゴから職業奉仕を原点に創立されました。当時、職業奉仕と会員相互の親睦で、おおいに
盛り上がった事と思われます。その後会員の増加と共に組織も大きくなった事もあり、職業奉仕と親睦だけでは精神の充足ができなくなったのではないでしょうか。それで社会奉仕へ、そして世界への国際奉仕へと広がりました。
又、社会奉仕、国際奉仕の事業を遂行する事で社会に知りわたり、社会的地位が向上した事と思われます。
その事がロータリーの魅力の一つとなりました。現在の会員が創立当時の思想だけに、戻そうと思ってはいないと思われます、純然な親睦だけでは社会的地位が低下すると思われます。又社会奉仕や国際奉仕だけでも堅苦しいです。大切なことはバランスが大事だと思います。
私もバランスの良い事業を実施しようと思いました、親睦は会員同士で行う事が多く、計画すれば即実行出来る事もありますが、社会奉仕の場合には相手が必要です、ロータリークラブの計画だけでは実行できません。ある程度の協議をする期間が、必要となります。そこで行田市内にある児童養護施設のケヤキホームの理事長と協議の上、その児童達との交流と、45周年記念事業として行田市観光課の担当者と協議の上、行田市駅〜忍城祉までの間に観光用の道標を5ヶ所設置、そして例年の継続的な社会奉仕事業等を遂行すれば、クラブ奉仕及び職業奉仕との程良いバランスになると思いました。
ところが2011年3月11日に、1,000年に1度とも言われる東日本大震災が発生してしまいました。被災されました皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。日本のロータリークラブは大震災復興支援のため、会員1名当り年間1万円の分担を決定しました。当然の事と思われます。クラブ数2,311クラブ、会員数約92,000人で9億円の支援事業を行う事ができます。ロータリーの大きさを、実感いたしました。 当クラブも東日本大震災復興支援委員会を設け、支援して参りたいと思っております。
必然的に私が目指したバランスの良い事業は、社会奉仕事業の方に傾きました。人生は思う様にはいかないものですね。しかし限られた予算の中で事業を遂行する事も大事な事と考えました。会員皆様のご理解をいただいて、計画された事業は遂行する事といたしました。会員の皆様にはご苦労をおかけすると思いますが、計画された事業を遂行する事が、行田ロータリークラブの品位を高め、しいてはロータリークラブが信頼される事と確信いたします。
又、単年度では大きな事業を遂行する事は難しいので、毎年毎年地道に実施する事が大事だと考えます。「ワン・イヤー・ルール」の精神に則り、同じ形でも良し、形は変わっても良し、「継続は力なり」といいますが、それがロータリークラブの社会的地位を高めた事は、私が言うまでもありません。 その一翼を担う役目を与えていただいた会員皆様の友情に、感謝を申しあげます。体調不良にならない様に役目を果たしたいと思いますので、会員の皆様及び御家族様のご理解とご協力を、お願い申しあげます。 又、会員皆様に一翼を担っていただかなくてはなりません、その結果委員会の数が多くなりました事、ご理解をお願い致します。委員会組織を見ればクラブが何を目指しているのか、おおむね判断していただける事と思います。
親睦と奉仕で、更なる活力が生まれます様にお願い致します。会員皆様の御健勝と御活躍を、心よりご祈念申し上げます。